退職できない看護師の最終手段?退職代行のメリット・デメリット

 
ゆうひ
もう限界…でも辞めるなんて言い出せない…
そんなふうに悩みながら働き続けている看護師は実は少なくありません。
特に、上司が怖かったり、職場の人手不足を目の当たりにすると、「辞めたい」と言うことすら許されない空気に飲み込まれてしまうものです。
私自身、退職を考えた時に何度も言い出せずに苦しんだ経験があります。
そんな中で知ったのが「退職代行」というサービス。
「逃げ」だと感じる人もいるかもしれませんが、正しく使えば自分のキャリアや心身を守る強力な選択肢になります。
この記事では、看護師が退職を言い出せない理由から、退職代行の選び方までわかりやすく解説します。

看護師が退職を言い出せない理由とは?

人手不足で辞めづらい空気がある

どこの病院やクリニックでも慢性的な人手不足です。

普段のシフトを作るだけでもギリギリの中、「自分が辞めてしまったらみんなに迷惑が…」という空気うを誰もが感じています。

実際に退職の意思を伝えても「今は無理」「あと半年いて」などと退職の意思を軽視されやすいのも現状としてあります。

現場が回らないと患者に迷惑がかかると感じてしまい、罪悪感を感じやすい環境ということもあります。

上司や先輩が怖くて言い出せない

怒鳴られたり圧をかけられる経験が過去にあると、それがトラウマになって言い出しづらくなってしまいます。

相談のつもりで話したら「は?何言ってるの?」「まだたいした期間働いてないでしょ」と否定される例も多々あります。

話が通じる雰囲気じゃないと、「言っても無駄」と感じてしまい余計に話しづらくなります。

辞めた人が悪く言われる風土がある

過去に辞めた人のことを「無責任だったよね」「あの人突然だったよね」と影で話す文化がある場所が多く、そんな職場だと「辞めたあと自分もそう言われるのでは」と不安になりやすいです。

自分が辞めたら悪者扱いされるというおそれが辞めたい気持ちのブレーキになってしまいます。

自分の気持ちを我慢するのが当たり前だと思ってしまう

看護師はそもそも”我慢強さ”を美徳とする文化があります。

 
ゆうひ
みんなしんどい中頑張ってる…
 
ゆうひ
自分だけ弱音を吐いていても…
という無意識の思い込みから無理してでも我慢しようとしてしまいます。
責任感が強い結果、身動きがとれなくなってしまう人も看護師にはたくさんいます。

「辞める=裏切り」だと感じてしまう

仲間意識が強い職場ほど、辞めることで信頼を裏切るように感じてしまいます。

先輩に育ててもらった恩や、患者さんへの思いから「私が辞めてもいいのかな…」という葛藤がでて、理性的に退職の決断がしづらくなってしまいます。

それでも辞めたくなるのは「逃げ」ではなく「限界」

これらの理由が重なると、どれだけ苦しくても「自分が辞めると言えない」状態になります。

しかし、それは決して甘えではなく、仕組みや文化がそうさせている看護業界の問題なのです。

だからこそ、退職代行のような「外の力」を使うことも、ひとつの健全な選択肢になりえます。

退職代行ってなに?どんな仕組み?

退職代行とは?

退職代行とは、あなたの代わりに職場へ退職の意思を伝えてくれるサービスです。

本来、退職は本人が口頭や書面で伝える必要がありますが、「もう精神的に限界」「上司が怖すぎて無理」という人のために、第三者が退職の連絡を代行してくれるのがこのサービスです。

どんな時に使うの?

  • 辞めたいと言っても取り合ってもらえない
  • 上司に怒鳴られそうで怖い
  • すでに精神的に不安定で職場と関わりたくない
  • もう出勤できない(休職中、無断欠勤中など)
  • 引き止めが強い職場で辞められない

辞めたいのに辞められない人の最終手段として注目されています。

退職代行の仕組み・流れ

①サービスへ申し込み

LINE・メール・電話などで連絡します。24時間対応の業者もあります。

②ヒアリング

希望する退職日や有給消化の希望など、細かい情報をヒアリング。

③代行実行

あなたの代わりに、職場の上司や人事に「退職意思」を連絡します。

④書類のやりとり

退職届や必要書類のやりとりは、郵送やメールで完結できます。

⑤退職完了

会社と直接やりとりすることなく、退職が成立します。

直接出勤したり電話したりする必要は基本的には一切なし
対応は全て代行業者が行ってくれるため、精神的負担が非常に軽くなります。

誰がやってるの?退職代行の種類?

退職代行は運営主体によって3つのタイプがあります。

タイプ特徴できること
✅ 民間業者一般の企業が運営退職連絡のみ可能(交渉はNG)
✅ 労働組合運営労働者の権利を代弁できる有給・退職日の交渉も可能
✅ 弁護士法人法的にすべて対応可未払い賃金・パワハラ対応などもOK

費用の目安は?

  • 民間企業:2~3万円前後
  • 労働組合:2.5~3万円台
  • 弁護士:3~5万円以上

退職連絡以外の様々な交渉までやってもらうには、労働組合や弁護士がやっている場所が安心!

 
ゆうひ
看護師の場合労働組合タイプか弁護士タイプがおすすめ!
法適合の労働組合が運営する退職代行モームリでは24時間対応!お悩み相談0円!

看護師が使っても大丈夫?

 
ゆうひ
看護師の退職代行利用者も年々増えていっています!
特に看護業界では
  • 病棟でのパワハラ・人手不足
  • 女性比率が高く退職を言い出しにくい
  • 若手に責任が集中しがち

といった背景から、退職代行と相性のいい職種のひとつとされています。

退職代行は「辞めたいのに辞められない」状況にいる看護師にとって、心と体を守るための有効な選択肢です。

誰かに頼ってでも、自分の人生を取り戻すことは、決して逃げではありません。

看護師が退職代行を利用するメリット

  • 労働基準法に則って退職できる
  • 上司や同僚に最低限しか合わずに退職できる
  • 直接話すことによる引き止めがない
  • スムーズに次のステップに進める

労働基準法に則って退職できる

病院によって退職を伝えるのは、1ヶ月前や2ヶ月前などと就業規則に書いてあります。

基本的には退職をする場合は就業規則に従うのが円満退職しやすいです。

しかし民法第627条にはこのように示されています。

第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

民法 | e-Gov法令検索

つまり、民法上では退職したい2週間前に申し出を行えば退職することが可能です。

民法と就業規則はどっちが優先される?

就業規則より民法を優先する裁判例もあるため、基本的には2週間以上前に退職の意思を示せば退職できます。

就業規則に従ったほうが円満退職はしやすいかもしれません。

しかし、職場のストレスで体調不良が出ているなど、どうしても辛い方は民法にのっとって退職手続きをするほうが体のためでもあります。

日々の業務に疲弊して、いち早く退職したいと考える方には退職代行を検討してもいいでしょう。

上司や同僚に最低限しかあわずに退職できる

退職を考える原因の一つに上司や同僚との人間関係がある人には退職代行はおすすめです。

退職の手続きを代わりにやってくれるサービスが退職代行です。

退職代行を使えば、最低限のやり取りだけで退職することができます。

職場の人と退職の手続きを進めるのも辛いという人にもおすすめです。

自身の所有物の整理だったり、寮に入っている場合はその手続きなどがあるため、病院と全くやり取りをせずに退職というのは難しくなるので注意が必要です。

直接話すことによる引き止めがない

退職の意思を上司に示すと、引き止められることがあると思います。

第三者である退職代行の方とやり取りをやってもらうことで、よりスムーズに退職につなげることができます。

心身共に疲れている看護師は退職代行に手続きをやってもらうことで自身の負担を減らすことができる

普段の業務で余計な作業を増やしたくないと考える方もたくさんいると思います。

退職代行に依頼することによって、めんどうごとを肩代わりしてくれます。

退職の作業をほとんどやってもらい、転職活動に当てる時間を増やすということもできます。

スムーズに次のステップに進める

退職するために体力を使い果たして、次の職場を探すまで時間がかかってしまうと、費用面でも不安がでてきます。

しかし、退職の手続きをおまかせすることで、転職活動に集中することもできます。

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看護師が退職代行を利用するデメリット

  • 近くの病院に悪い評判が広まる可能性
  • 退職代行を無視して直接連絡をとってくる可能性
  • 費用がかかる

近くの病院に悪い評判が広まる可能性

退職代行を利用して、有給消化してすぐ辞めてしまうことによく思わない人もたくさんいます。

残された側からしたら人員が減る負担や、勤務調整の負担がのしかかってしまうからです。

私の病院では、退職代行を使った看護師がいることが朝礼ですぐ伝えられ、退職代行を使わないでほしいと言われました。

よく思わない人たちもいるため、近隣の病院の知り合いの同業者に退職代行を利用した人を悪く伝える可能性があります。

近隣の病院に転職を考えている人では、退職代行の利用は慎重に行ったほうが良いでしょう。

 
ゆうひ
近くの職場への転職を考えていると、退職代行を使った人として情報が共有され、就活が難しくなる可能性もありえます。

退職代行を無視して直接連絡をとってくる可能性

実際にあった例ですが、退職代行を使ってその後の連絡は退職代行サービスと行うように病院に伝えたにも関わらず、退職する本人に連絡をとってくるケースがあります。

大抵の場合、緊急連絡先などで病院に自分の携帯番号が控えられていると思います。

病棟でのライングループがある場合もあります。

自分の連絡先を上司がわかっている状態だと直接連絡をとってくる場合があります。

上司や職場の人から連絡がかかってくる可能性があることは頭にいれておきましょう。

 
ゆうひ
本当に一度も連絡を取りたくない場合、着信拒否などをあらかじめしておくと精神的に安心です。

費用がかかる

2~5万円程度の費用がかかるためそれをどう考えるかだと思います。

お金がもったいないと感じる場合は自分で退職の意思を示したほうがいいと思います。

しかし、本当に辛いときはお金を払ってでも楽になりたい場合もあると思うので、自分を守るためにも選択肢として用意しておいていいでしょう。

こんな看護師に退職代行がおすすめ

  • 上司が怖くて話すのが無理な人
  • 明らかなブラック環境で心身が限界な人
  • 人手不足で辞めさせてもらえない人
  • 精神的に退職の話を切り出す余裕がない人
 
ゆうひ
退職代行は逃げではなく自分を守るひとつの手段!

退職代行を使うときに気をつけたいこと

  • 信頼できる業者を選ぶ
  • 連絡手段を整理しておく
  • 必要書類や貸与品を事前に確認
  • 転職先をある程度見据えておく

退職をおまかせするからこそ、信頼できる業者選びをしましょう。

有給の交渉や退職時に会社から貰うべき書類が上手くやりとりできない業者だと、スムーズな退職ができなかったり、退職後に困ったりします。

貸与品や職場に置いている私物などがあると、返したり持って返ったりしないといけないため、そのあたりの整理もしておきましょう。

余裕があればですが、転職先をある程度見据えておくと、退職後の不安を軽減することができます。

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まとめ:退職代行は「逃げ」じゃなくて「選択肢」

自分の人生と心を守る手段として、退職代行はひとつの手段となります。

辞められずに潰れるより、プロの力を借りて前に進むのも一つの勇気です。

退職代行を使って退職後に「あの時使ってよかった」と思える看護師は多いです。

どうしても辛いときは自分を責めすぎず、誰かに頼ってもいいのではないでしょうか?

相談のみしてみて、自分の現状を知ることで楽になります。

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