看護師として働いていると、
そんな気持ちになること、ありませんか。
私自身も、看護師として働く中で何度も心が折れた経験があります。
理不尽な人間関係、終わりの見えない業務、夜勤明けの疲労…。
気づけば「自分はこの仕事に向いていないのかもしれない」と激しく後悔したこともありました。
でも、同じように悩んで立ち止まったからこそ気づけたこともあります。
この記事では、私の体験談を交えながら、心が折れたときにどう向き合えばいいのかをお伝えします。
心が折れる瞬間は誰にでもある
看護師という仕事は、やりがいや達成感がある一方で、心が折れそうになる場面も少なくありません。
むしろ、どんなにしっかりして見える人でも「もう限界かもしれない」と感じたことがあるのではないでしょうか。
よくある原因としては、次のようなものがあります。
- 人間関係のストレス(先輩や医師との関係、同僚との軋轢)
- 休む暇もないほどの激務や夜勤の連続
- 命を預かる責任の重さによるプレッシャー
- どれだけ頑張っても「評価されない」と感じる瞬間
こうした状況が積み重なると、気づかないうちに心がすり減ってしまいます。
私自身も「もう耐えられない」と思ったことが何度もありました。
ですから、もしあなたが今同じように感じているなら、それは「自分だけが弱いから」ではありません。
むしろ、看護師であれば誰もが一度は直面する現実なのです。
私が心が折れたときの体験談
私自身、看護師として働く中で何度も心が折れそうになった経験があります。
その一部をお話しします。
急性期病棟での理不尽な指導
新人の頃、先輩から厳しい指導を受けることが多く、時には理不尽に感じる場面もありました。
人手不足と忙しさから、1年目にまともに指導を受けた記憶がありません。
そんな中で、一度でも見た手技は覚えている前提。
視野が狭い1年目で自分ひとりでは気づくのが難しいことを指導してくれるはずもなく、ただ怒られるだけでした。
人格否定されることもたびたびあり、ミスをするたびに自信を失っていきました。
夜勤続きで心身ともに限界だった時期
夜勤が連続するスケジュールの中で、休憩も満足に取れず、気づけば体力も気力もボロボロ。
少ない人数でイレギュラーがあれば仮眠時間は返上し働く。
2交代の9時あがりでしたが、9時に上がれるわけでもなく。
帰ってからは寝るだけでなにも気力が湧かず、なんのために働いているんだろう…と何度も考えました。
オンコール勤務で休日もろくになかった時期
ママさんナースが多くいた職場で、少ない常勤でオンコールを回していました。
休みの日のオンコールももちろんあり、実際にオンコールもない休みは3~5日程度。
いつ呼ばれるかわからないストレスが常にあり、休まることがありませんでした。
休みもないように働いているのに、自分はなんの楽しみもない…と、看護師になったことを何度も悔やみました。
こうした経験を通して感じたのは、「心が折れるのは自分の弱さではなく、環境や状況の影響が大きい」ということです。
心が折れた時にどう立ち直ったか
心が折れそうになったとき、私はいくつかの方法で立ち直るきっかけをつくってきました。
すぐに完全に元気になれるわけではありませんでしたが、少しずつ気持ちを取り戻せた経験があります。
信頼できる人に話をした
看護学生時代の友人に思い切って弱音を吐いたことで、「自分だけじゃない」と思えたのは大きかったです。
誰かに聞いてもらえるだけで心が軽くなることもあります。
働き方を見直した
「この環境では自分が潰れてしまう」と感じたとき、もうここで頑張る意味もないや!と思い転職を決意しました。
転職を決意したら、とても心が軽くなりました。
休むことを許した
「もっと頑張らないと」と自分を追い込むほど、心は疲れてしまいます。
転職に伴い、2ヶ月ほどの無職期間をあえて作りました。
あえて休みをしっかり取り、自分を責めずにリフレッシュする時間をつくるようにしました。
この2ヶ月で沈んでいた心は楽になり、たくさんの楽しいことをできました。
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心が折れたときに必要なのは、「もっと頑張ること」ではなく、「自分を守ること」でした。
無理に耐えるのではなく、自分の心を守る行動をとったことで、少しずつ立ち直れたのだと思います。
同じように悩む看護師に伝えたいこと
もし今、あなたが「もう頑張れない」「心が折れそう」と感じているなら、まずはその気持ちを否定しなくて大丈夫です。
看護師の仕事は、他の仕事にはない大きな責任やプレッシャーがあります。だからこそ、心が折れそうになるのは決して弱いことではありません。
私も同じように悩んで立ち止まった経験があります。
そのときに思ったのは、「自分が悪いわけじゃない」ということです。
環境や働き方が合わないだけで、あなたの価値が下がることはありません。
どうか「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込まないでください。
頑張れないときがあってもいいし、立ち止まってもいいのです。
むしろ、そのサインをきっかけに働き方や環境を見直すことで、未来が楽になることもあります。
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看護師が心が折れたときに考えたい選択肢
心が折れてしまったとき、大切なのは「これ以上無理に頑張らないこと」です。
立ち止まったときこそ、自分を守るために取れる選択肢を冷静に見つめ直してみましょう。
休職・有給を活用する
まずはしっかり休むことも大切です。心と体を回復させることで、視野が広がり冷静に判断できるようになります。
部署異動を考える
同じ病院でも、部署によって忙しさや雰囲気は大きく異なります。
異動するだけで「ここなら続けられる」と感じることも少なくありません。
転職を検討する
「どうしてもこの職場では無理」と感じたら、転職を考えるのも自然な選択です。
私自身も環境を変えたことで心が軽くなり、「自分はまだ看護師を続けられる」と思えました。
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転職エージェントを活用する
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まとめ
看護師として働いていると、心が折れてしまう瞬間は誰にでもあります。
私自身も何度も「もう無理かもしれない」と感じ、立ち止まったことがありました。
でも、その経験を通して学んだのは——
心が折れるのは「自分が弱いから」ではなく、環境や働き方の影響が大きいということ。
そして、立ち止まることで次の選択肢を見つけられることもある、ということです。
無理に頑張り続けるのではなく、休むこと・環境を変えること・転職を考えることも立派な選択肢です。
あなたが少しでも心を軽くして、自分らしい働き方を見つけられるよう願っています。
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