内視鏡室とは?そこでの看護師業務は?仕事内容の全体像

私が勤めていた内視鏡室では午前に胃カメラ、午後に大腸カメラをメインで行っていました。
合間に緊急検査が入ったり、午後からESDやERCPなどが入っていました。
一日の流れ
私が働いていた内視鏡室の一日の流れについて紹介します。
- 8:00 出勤 午前の胃カメラ分の検査準備(鎮静も使うためルートも準備)
- 8:40 朝礼 申し送り
- 9:00~12:00 胃カメラ
- 12:00 検査の片付け 午後の大腸カメラの準備 特殊な検査(EMR、ESD、ERCP)があればその準備
- 12:30~13:30 休憩
- 13:30 大腸カメラの準備
- 14:00~16:00 大腸カメラ
- 16:00 検査の片付け 記録
- 17:00 退勤
その日によって検査介助についたり、検査室にいれるまでの案内や問診、ルート確保をしたりしていました。
内視鏡室は”楽”って本当?そう言われる理由と実際働いて感じたこと
楽と言われる5つの理由(世間のイメージ)
- 夜勤がないことが多い
- ナースコールがない
- 急変対応がほとんどない
- ルーチンワークが多い
- 人数が少なく静か
病棟と比べマルチタスクの業務は減り、検査介助はルーチンワークになるので、そうした面が苦痛な人からすると楽に感じると思います。
実際働いてみてわかったリアル
働いてみてわかった大変なところや感じたこととして
- 検査が立て込むと休憩が満足に取れないことも
- 器材管理が細かく注意が必要
- 医師との距離が近くピリつくことも
- 仕事内容が単調に感じる人もいる
- 慣れるまでは静かな緊張感が強い
その中でも一番大変だと感じたのが病棟とは違うスタッフ同士の距離感でした。
病棟よりも医師ともスタッフ同士とも距離感が近く、上手くコミュニケーションをとって働く必要があります。
検査介助であれば、Drと上手く息を合わせて検査を行わなければ、スムーズな検査になりません。
Drがスコープで視野を調整し看護師がデバイス操作をしたり、視野を確保した状態をキープしてスコープを看護師が保持しDrがデバイスを扱うこともあります。
Drの癖や好み、好きなデバイスや器具も覚えなければなりません。
またDrだけでなく、一緒に働く看護師ともうまく連携をとれなければなりません。
緊急検査やERCPなどでは看護師も複数名ついて検査に入るので、そこでのやりとりも上手く行う必要があります。
上手く連携が必要だからこそ、苦手なDrや看護師がいる職場では一気に辛い環境になることもあります。
病棟と内視鏡室の違いは?

病棟勤務との違い
- 業務量が減った
- 多重業務が減った
- 一人ひとりの患者との関わりの密度が減った
- 残業が減った
- 医師とより近い距離で業務を行うようになった
- 一人で完結する業務が増えた
- ストレスが減った
- 給料が減った
- オンコールの日はどこか落ち着かない
業務量の変化
まず業務量が減りました。
基本的には目の前の患者一人を相手にしていく業務なので、多重業務が減ります。
しかし、外来部門になるので一人の患者と密にかかわるわけではありません。
短い時間でその人にあった対応を考えて実施していく能力が必要になってきます。
医師との距離感
次に医師との距離が病棟に比べ近いと感じました。
内視鏡では、医師の隣で必要なデバイスを準備し介助していく必要があります。
医師と上手く連携できないと、検査の質も落ちてしまいます。
細かい作業も必要になってくるため、手先はある程度器用な方が適正があるといえます。
医師と深く関わるため、看護師の一人ではなく、一個人として認識されやすいです。
病棟にいたときと比べ、医師とは色んな話ができました。
検査でなぜこの方法を行ったかなど色々質問することができたので、知識を深めることができました。
どうしてこの検査をこの方法で行っているかわかると、検査の介助も楽しくなっていきます。
また、医師がやりたい次の行動を予測し、動いてスムーズに検査を終えることができると達成感もあります。
ストレスが減った

多重業務や、色んな人と関わらずに済むことからストレスが減りました。
検査中は医師の隣で介助を続けるので、多くの人と関わらずにすみます。
検査件数は基本予約分なので、緊急内視鏡が入らない限り基本残業はありませんでした。
医師と良好な関係を築くことができれば、検査についてもいろいろ学べて楽しかったのを覚えています。
給料が減った
夜勤がなかったので、病棟勤務に比べ給料は減りました。
オンコールはありましたが、あまり手当は大きくなかったため稼げませんでした。
オンコールの手当は病院によると思うので、しっかり確認が必要になってきます。
オンコールの日は落ち着かない

オンコールの当番日はいつ呼ばれるかわからないため、いつでも病院に出勤できるよう待機しておかないといけません。
なので、外出もあまりできないし、携帯を近くにずっとおいておかないといけません。
個人的には、夜勤よりオンコール勤務の方が苦手でした。
人によってオンコール勤務はとてもストレスになるので注意が必要です。
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実際に働いてみて内視鏡室の看護師はきつい?楽?
病棟ほど動き回らないので、体力的には内視鏡のほうが楽でした。
しかし、専門性の高い分野なので、勉強とデバイスの操作は頑張らないといけないと感じました。
消化器病棟にいたからすぐ慣れるかというと、そうでもないように感じます。
もちろん消化器の知識は必要ですが、患部を物理的に処理していくことが多いので、医師と息を合わせることが重要になってきます。
デバイスの操作が難しいからこそ、慣れてくると医師と一緒に治療しているんだという感覚も強く感じます。
手先が器用で医師の補助をするのが好きな人は向いていると思います。
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内視鏡室は楽だけど向き不向きがある

私は療養上の世話より解剖や疾患についてのほうが関心が強かったので、内視鏡検査の介助を楽しいと思う場面も多々ありました。
患者との関わりを重要視している人だと、一人ひとりとの関わりが薄い外来部門では、やりたい看護がおこなえないかもしれません。
自分がやりたい看護や、どんなことが好きなのか把握できているのであれば、内視鏡室で働くのもいいと思います。
内視鏡看護を続けてスキルアップを目指すのであれば、内視鏡検査技師という資格もあります。
これからの時代専門性を問われていくので、内視鏡という専門性の高い分野を極めていくという手段もいいと思います。
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