看護師が辞めるか迷う時に考えるべきこと|感情ではなく“条件”で判断する方法

看護師をしていると、ふとした瞬間に

ゆうひ
もう辞めたい…

と思うことがあります。

忙しさ、怒られ続ける日々、終わらない残業、休憩が取れない勤務。

気持ちがすり減っていくと、判断そのものが難しくなります。

ただ、ここで感情だけで「辞める/辞めない」を決めると、あとから後悔しやすいです。

一方で“条件”に分解して冷静に整理すれば、今の職場を続けるべきか、環境を変えるべきか、自分にとって最適な答えが見えてきます。

この記事では、辞めるか迷ったときに考えるべき「判断基準」と「具体的なチェック方法」をまとめました。

自分を責めたり、我慢を正当化したりするのではなく、整理するための手順です。

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目次

辞めるか迷う時にまず確認する「前提」

看護の現場は、慣れによって楽にも、地獄にもなる仕事です。

そのため「今つらい=この先もずっとつらい」とは限りません。

一方で、環境そのものに構造的な問題がある場合は、時間が経っても改善されません。

ここで判断したいのは「つらさが一時的なものか」それとも「構造的なものか」。

一時的なつらさの例

  • 新しい業務にまだ慣れていない
  • 配属後3〜6ヶ月以内の負荷
  • 看護記録や処置の習熟が途中

スキルの獲得とともに軽減していく可能性が高い

ゆうひ
配属してすぐが一番しんどいと思いますが、そこを乗り越えると手の抜きどころなどがわかってきます!

構造的なつらさの例

  • 休憩が常に取れない勤務体制
  • 1人当たりの受け持ち人数が多すぎる
  • 指導・教育が形骸化している
  • ミスを責める文化や詰め文化
  • 職場全体に余裕がなく、退職者が多い

時間が経っても解消されない(努力ではどうにもならない)

「頑張ればどうにかなる状況」なのか「構造的に改善されない状況」なのか。

ここを切り分けることで、辞めるか続けるかの判断はブレなくなります。

ゆうひ
私自身1年たっても少しも慣れない環境にいたことがあり、これは無理だ…と思いました。
ゆうひ
慣れや努力でどうにもならないこともあります。
3年は我慢したほうがいい?
そんな疑問にはこちらの記事にて答えています!
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感情ではなく「条件」で判断するためのチェックリスト

辞めるかどうかは、感情ではなく“条件”で整理すると判断がブレません。

ここでは、「今の職場を続けるべきか」「環境を変えるべきか」を見極めるために、以下の3つの軸で状態を確認します。

  • 物理的負担(身体的にしんどいか)
  •  心理的負担(心が削られていないか)
  •  未来性(この先に成長や再現性があるか)

この3つのうち、2つ以上で「問題あり」と感じるなら、転職を前向きに検討して良いラインです。

① 物理的負担(業務量・勤務形態・休息)

  • 1人あたりの受け持ち人数は?
  • 月残業は何時間?
  • 休憩は毎回しっかり取れているか?
  • 夜勤明けで即日勤務など、無理なシフトになっていないか?

身体が限界に近いと、判断力も奪われる。まずはここを最優先に見直す必要があります。

ゆうひ
体力的にしんどい期間が続くと、リフレッシュする体力もなくなり、負の連鎖になります。

② 心理的負担(人間関係・指導体制・文化)

  • 詰め文化や叱責が日常化していないか?
  • 困った時に相談できる相手はいるか?
  • 情報共有・引き継ぎが透明で、ギスギスしていないか?

人間関係は“環境依存”なので、自己責任ではないことが多い。変えるなら職場を変えた方が早い。

ゆうひ
ここでやっていけないと他でもやっていけないよ!と転職したことない人が言っていたり…
ゆうひ
自分にあった人間環境の場所なんていくらでもあります。
ただ、転職する場合は、どんな心理的負担で辞めたくなったかははっきりさせておきましょう。
同じ失敗を転職先でしないために重要です。

③ 未来性(スキル・キャリア・次につながる経験)

  • このまま1〜3年働いた時、身につくスキルは何か?
  • そのスキルは、他の職場でも活かせるか?
  • 給与や働き方に改善の余地はあるか?

「未来が見えるかどうか」が、続ける価値の有無を決める。

未来性がよくわからない人は上司や長くいる先輩がどうなっているかよく観察してみましょう。

先輩や上司がその職場での自分の未来の延長線上となります。

 

ここまで整理して、「物理・心理・未来」のうち どれが問題なのか を明確にすることで“なんとなくつらい”状態から一歩抜け出せます。

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判断基準になる「条件分岐」

上のチェックリストで「しんどさ」の種類を整理したら、次は どのパターンに当てはまるか を判断します。

以下の3つのどれに近いかを見てください。

① 物理 × 心理 × 未来 すべてに負担がある場合

  • 毎日しんどい
  • 人間関係も良くない
  • この先の成長や希望も見えない

迷わず転職を前向きに検討してOKです。

頑張りや根性でどうにかなる領域ではなく、構造側に問題がある状態 です。

求人を見るだけなら、職場にバレることもありません。

「いま辞める」と決めなくてOK。まずは情報収集からで大丈夫です。

② 物理的な負担はあるが、成長実感や未来性はある場合

  • 今はしんどいけど、スキルは確実に身についている
  • 3〜6ヶ月単位で「慣れ」や「効率化」が期待できる

もう少しだけ様子見する価値はあります。

ただし、休憩が取れない・夜勤が無理なシフトなど、体を壊すレベルなら無理しないこと。

ゆうひ
体調に影響していないかが重要です!

③ 心理的負担が大きいが、業務や成長は悪くない場合

  • 人間関係だけがつらい
  • 上司・教育者・派閥などに問題がある

人間関係は“個人では変えられない”ので、環境を変える方が合理的。

スキルを活かしたまま 同じ領域で別の職場 へ移るのが相性が良い。

ゆうひ
転職の前に異動を願い出るのも一つの手段!

④ 物理・心理ともに負担が小さく、未来も描ける場合

一旦継続してOK。

ただし、心や体を削らない働き方に微調整する(部署異動・時短・夜勤相談など)。

ゆうひ
転職するほど考えてないけど他が気になる場合は求人を見てみるだけでもOK!
ゆうひ
すぐ転職する気がなくても、情報収集のために見ている人はたくさんいます!
ゆうひ
情報収集だけならリスクはゼロ!

◎ 判断の目安は「3つのうち2つ以上が問題かどうか」

2つ以上が問題 → 転職を前向きに考えるライン

1つだけ問題 → 微調整・改善も選択肢に入る

ここで大事なのは、「辞める=逃げ」ではなく“最適な環境を選ぶ”という意思決定だということ。

辞めたいと感じた時にやってはいけないこと

「もう無理…」と思ったときほど、人は勢いで決断しがちです。

ですが、以下の行動は 後悔につながりやすい ので避けた方が安全です。

① 感情だけで突然退職を決めること

つらさのピークは「辞める」が最善に感じます。

ただ、手続き・引き継ぎ・次の収入源が整っていないまま辞めると、

不安が増え、精神的な負担がさらに重くなることがあります。

辞める前に“現状整理”と“選択肢確認”が必要。

ゆうひ
突然辞めるのではなく、休職して一旦心と体を休めて判断するという選択肢も!
ゆうひ
休んでみることでやっぱり復帰してみようかな…となることも!

② 「前の職場よりマシ」で転職先を即決すること

つらい場所にいると、比較対象が今の職場だけになりがちです。

この状態で求人を選ぶと

  • 働き方は変わらない
  • 給与も上がらない
  • スキルも伸びない

という“横移動の転職”になりやすい。

比較・検討の“母数”を増やしてから決める。

効率よく比較・検討したいなら、転職のプロに相談しながらがおすすめ!

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③ 相談しづらくて一人で抱え込むこと

看護師は「耐えることが美徳」になりがちな職種ですが、それが続くと 正常な判断ができなくなる ことがある。

“つらい”は、弱さではなく 環境が合っていないサイン。あなた個人の問題ではなく、構造や環境の問題も多いです。

ゆうひ
私自身、転職したことによって働きやすさが大きく変わりました!
転職したことのある友人に相談するというのも一つの手段です。

辞めるか迷った時の「具体的な判断ステップ」

思考の順番 が整理されていないことが多いです。

以下の手順で進めると、感情に振り回されずに、落ち着いて判断できます。

① 「今のつらさ」を3つの軸に分解する

  • 物理的負担(勤務・残業・体力)
  • 心理的負担(人間関係・文化・相談のしやすさ)
  • 未来性(スキル・キャリア・給与)

どこに問題があるのか可視化する。

紙・メモ・スマホどれでもOK。

ゆうひ
言語化するだけでもやもやがすっきりすることも!

② 改善できること / できないこと を仕分ける

改善できること

  • 業務のコツ・作業効率
  • 自分のケア方法
  • シフトの相談
ゆうひ
ストレス発散をうまくできているかも確認!
ゆうひ
趣味すら楽しめなくなっているときは要注意!

改善できないこと

  • 人間関係の派閥
  • 職場全体の教育体制
  • 経営方針・文化

→ 改善できないものが多いなら、環境を変える方が合理的。

ゆうひ
ここを分けて考えることがとっても重要!

③ 他の職場の条件を「比較」してみる

比較の母数が増えると、「今の職場の問題は、自分のせいではなかった」と気づきやすい。

  • 給与
  • 年間休日
  • 夜勤回数
  • 1人あたりの受け持ち人数
  • 教育体制

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ゆうひ
同じような給料でも休みが増えたり福利厚生が充実しているところがたくさん見つかるなんてこともよくあります!
まずは無料で情報収集!

④ 条件が明確になったら、上司に伝えるタイミングを決める

退職は「気持ち」ではなく 手順。

  • 引き継ぎ期間の確認
  • 有給消化の計画
  • 退職時期の決定

「準備してから伝える」ことでトラブルはほぼ回避できる。

最短2週間で辞めることは可能ですが、就業規則には辞める〇か月前と記載されていることも。

円満退社をしたい場合は就業規則もしっかりチェック!

一秒でも早く辞めたい人にはこちらの記事もおすすめ!

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◎ 判断のゴール

  • 自分の心と体を削らない働き方
  • 未来に繋がるスキルや経験が得られる環境

辞めるかどうかは、意思ではなく、条件で決まる。

ゆうひ
今の時代転職を一度もしたことがない人のほうが少なくなってきています。
ゆうひ
転職は、より自分にあった居場所を見つけるための手段でしかありません。

転職を選ぶ場合の進め方(失敗しないために)

転職は「辞める」ではなく 働き方を選び直す行為 です。

不安や迷いがある状態で進めると、職場を“横に移すだけ”になることがあります。

ここでは、後悔しないための進め方をシンプルに整理します。

① まずは「市場を見る」ことから始める

いきなり応募する必要はありません。

最初は 求人を眺めるだけで十分です。

  • 今の自分の経験は、どのくらい評価されているのか?
  • 同じ働き方でも、もっと楽な職場はあるのか?
  • 年収は、休みは、教育体制は?

自分の“選択肢の幅”を知ることが、心の余裕につながる。

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② 給与・休み・夜勤回数・教育体制を「比較」する

ポイントは、1つの求人だけで判断しないこと。

職場月給 / 年収年間休日夜勤回数残業教育体制特徴
A病院(急性期)月28万〜 / 年収420万〜110日月4〜6回あり(多め)新人研修 ○ / 中途フォロー △スキルは伸びるが忙しい
B病院(療養)月25万〜 / 年収380万〜120日月2〜4回少なめ中途フォロー ○落ち着いて働ける
美容クリニック月30万〜 / 年収450万〜115日なし少なめOJT中心接遇・営業が多い

比較することで“今のしんどさは普通ではない”と気づけることがある。

自分の軸となる基準を作って比較するとスムーズです。

例えば

ゆうひ
夜勤なし+年間休日120日は絶対!
など

③ “目的に合う”職場を選ぶ

転職で大事なのは、「合うかどうか」。

  • ゆっくり働きたい → 介護/療養/健診/クリニック
  • スキルを伸ばしたい → 急性期、オペ室、救急
  • 美容看護師を目指す → 教育のある美容クリニック

→ 職場の方向性と、自分が求める働き方が一致しているかが重要。

ゆうひ
夜勤なしでQOLを高めたい私には美容クリニックが合っていました!
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④ じっくり比較した上で決めてOK

急ぐ必要はありません。あなたが選ぶ側です。

「辞めるかも…」と思っているときは、情報が少ない=不安が大きい状態 なだけ。

まとめ

  • 「辞めたい」と感じたときは、感情ではなく 条件で整理する と判断がブレない
  • 物理的負担・心理的負担・未来性 の3つを基準に、今の職場を見直す
  • 3つのうち 2つ以上が問題なら、環境を変えることを前向きに検討して良い
  • 転職は“逃げ”ではなく 自分に合う働き方を選び直す行為

今の働き方に違和感があるなら、一度、比較 してみてください。

情報が増えると、不安は自然と小さくなります。

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