看護師の働き方は「本業ありき」で考えがちですが、副業を始めると“本業のあり方”そのものを見直すきっかけになります。
収入を増やすためだけでなく、キャリアの幅や心の余裕を生むために副業を活用する人も増えています。
ここでは、美容看護師として働きながら副業を続けてきた私の経験をもとに「副業から本業を再設計する視点」をまとめます。
なぜ看護師が副業をすると“本業の見え方”が変わるのか
看護師に限らずほとんどの人は「本業一本」の働き方が当たり前になりがちです。
でも、副業を始めると “看護師として働くこと”が自分のすべてではない と気づきやすくなります。
それが、本業との向き合い方を大きく変えるポイントになります。
収入源が複数になると“しがみつかなくてよくなる”
本業の職場に不満があっても、「ここを辞めたら終わる」という不安が薄くなります。
精神的な余裕ができると
- 優先順位の判断
- 人間関係との距離感
- 働き方の選択
が落ち着いた状態でできるようになります。
「仕事=生活のすべて」ではなくなる
副業があることで、「自分が役立てる場所は一つではない」と実感できます。
本業で受けた嫌なことが“人生の中心”にならず、気持ちが過剰に揺れにくくなります。
自分が向いている働き方がわかりやすくなる
病棟、美容、企業、訪問など…看護の世界は「環境 × 自分の相性」がすべて。
副業を通して
- どんな働き方が心地よいのか
- 何に時間や体力を使いたいのか
が自然に整理されていきます。
副業は“本業から逃げるツール”ではなく、自分の働き方を整えるための視点をくれるもの。
その結果、本業との距離感や役割を見直せるようになります。
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副業をきっかけに本業を“再設計”するステップ
副業は「本業を辞めるため」ではなく、本業とのバランスを整えるための材料になります。
そのためには、感情だけで動くのではなく「構造として見直す」ことが大切です。
① 本業の“どこがしんどいのか”を言語化する
しんどさは、放置していると全体が悪く見えます。
まずは 要因を分解します。
- 人間関係
- 仕事内容
- 体力的な負担
- 夜勤・ノルマ
- 将来性が見えない不安
どこがズレているのかを 冷静に切り分けることが出発点。
② 副業で得た視点と比較する
副業をすると、「働き方にはいろんな軸がある」とわかります。
- 時間の使い方
- 自分が評価されるポイント
- やりがいを感じる場面
- 緊張とリラックスのバランス
副業の中で感じた“自分らしさ”を、今の本業と照らし合わせてみる。
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③ 本業に求める役割を再定義する
本業を 何として位置づけたいか を整理します。
- 安定の土台
- 社会的信用
- 収入の柱
- スキルを磨く場所
- 人間関係や居場所としての機能
役割が決まると、余計な悩みが減ります。
「本業は安定の土台、副業は伸ばしたい領域」という設計も自然とできる。
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本業と副業を両立させるための現実的なポイント
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副業と聞くと「忙しくなる」「大変そう」と思われがちですが、大事なのは 頑張る量より“設計” です。
続けられる形で積み重ねることで、本業とのバランスが自然と整っていきます。
無理に時間を増やさない。まずは“習慣レベル”で始める
副業は「やる気がある日だけやる」だと続きません。
1日10〜20分、週1〜2日でもOKです。
- スキマ時間でできる作業を決めておく
- できた日をカレンダーで可視化する
“続いている”感が、自己効力感と安定につながります。
本業の忙しさに合わせてペースに波をつける。
看護は月によって業務量が違います。
だから、副業も 波があっていい。
- 忙しい月 → 最低限の維持だけ
- 落ち着く月 → 集中して伸ばす
副業は「線形」ではなく 累積 で伸びるもの。
副業は
- 自分にとって居心地のいい働き方
- ゆとり
- 選択肢
を作るもの。
「辞めるための武器」だけで考えず“本業と自分の距離を心地よく整えるための軸” として扱うと、長く安定します。
副業が教えてくれた“自分らしい働き方”
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副業を続けていると、ただ収入が増えるだけではなく、「自分はどう働きたいのか」 が自然と見えてきます。
“本業だけに依存しない”という安心感
収入源や役割が分散されることで、「ここを辞めたら終わる」という思考から解放されます。
その安心感が、結果的に本業にも落ち着いた状態で向き合える要素になります。
心が追い詰められていると、人は視野が狭くなります。
でも、副業があることで
- 気持ちの逃げ場
- 自分を活かせる別フィールド
が生まれ、肩の力が抜ける。
その余白が、本業での振る舞いや判断の質を高めることにつながります。
看護師としてのキャリアは“一直線”じゃなくてもいいと気づけます。
病棟・外来・美容・企業・訪問看護・副業
どれが正解ではなく、組み合わせながら作っていくもの。
資格は「選択肢を増やすための土台」。
そこに、副業で得た視点やスキルを重ねることで、
働き方はもっと柔軟にできます。
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まとめ
副業は、収入を増やすだけのものではありません。
本業を“どう扱うか”を自分で選べるようになるための視点をくれます。
- ひとつの職場にしがみつかない安心感
- 自分に合う働き方の再発見
- 心の余白と選択肢
看護師という安定した基盤があるからこそ、副業は 「自由の幅をひろげる手段」 になり得ます。
副業は、転職を“しやすくする”だけでなく、今の職場で落ち着いて働けるための土台にもなります。
働き方は “与えられるもの” ではなく、自分で“設計する” 時代です。
まずは自分の得意をお金にできないか、見てみましょう!
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