オンコール勤務とは?
オンコール勤務の基本的な仕組みとは?
オンコール勤務とは、勤務時間外に自宅などで待機し、呼び出しがあれば出勤する勤務形態のことです。
私は内視鏡室でオンコールありで働いていました。
当番日に電話が鳴ったら職場にすぐ駆けつけ、緊急内視鏡の準備から検査、片付けまでを行っていました。
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オンコールと夜勤の違い
比較項目 | オンコール勤務 | 夜勤 |
---|---|---|
勤務場所 | 自宅などで待機(呼び出しがあれば出勤) | 職場に常駐して勤務 |
拘束の有無 | 拘束あり(外出・飲酒に制限) | 勤務時間中は常に拘束 |
呼び出しの頻度 | 日によって異なる(ゼロの日もあり) | 必ず対応がある |
精神的負担 | 呼び出しへの緊張感がある | 勤務として切り替えやすい |
手当の有無 | 待機手当・出勤手当が支給されることが多い | 夜勤手当が支給される |
オンコール勤務がある主な職場の例
- 救急外来
- 手術室
- 透析クリニック
- 訪問看護ステーション
オンコール勤務はきつい?実際の負担とリアル

オンコールの当番日の回数でも負担感が大きく変わってくる
私の職場はママさんナースが多く、ママさんが働きやすい職場になるよう意識されていました。
オンコールが呼ばれやすい職場かどうかでも大きく変わる
私がいた職場は近くで緊急内視鏡を行える病院が少なく、その上一人当たりの当番日が多い職場だったので、体への負担はとても大きかったです。
一番ひどい時は17時に退勤して、家に帰って一息ついた頃の19時に呼び出し→緊急検査中に2件目の検査が決定→終わったのは朝5時→次の日の勤務が始まるためそのまま病院で待機したというのが一番しんどかったです。
交代勤務と違ったきつさがある
交代勤務は日勤と夜勤が入り混じり、決まった生活習慣を作れないので大変です。
しかし、オンコールありの勤務はいつ呼ばれるかわからないストレスと、呼ばれても次の日普通に仕事なのが辛かったです。
もちろんオンコールに呼ばれたら次の日は昼から勤務などの制度を設けているところもありますが、確認しておかないと注意が必要です。
休みでもオンコールの当番日であれば心の底から休むことが出来ません。
いつ呼ばれるかわからないから落ち着かない

寝てようが起きてようが、ご飯中だろうがお風呂中だろうが呼ばれます。
いつ呼ばれるかわからないため、携帯の通知がなるように設定して携帯を近くにおいて置かなければなりません。
人によっては呼ばれなかろうが1日拘束されていると感じてしまいます。
そのため家から気軽にでることも出来ません。
オンコール日の行動がすごく制限されるのもつらいところですね。
オンコール当日の過ごし方と気をつけていたこと
私が働いていた病院は、電話がかかって30分以内に病院に行かないと行けないので、すぐ病院に行けるように対策していました。
- 携帯の通知がなるようにしていつでも手の届く場所に置いておく
- 食事は麺類を避ける
- お風呂は短めに入る
- いつもより遅めに寝る
携帯の通知がなるようにしていつでも手の届く場所に置いておく

いつ連絡がきても大丈夫なように手の届く場所に携帯を置いておきます。
お風呂のときも携帯を持っていきます。
寝る時も携帯をすぐそばに置いて寝ます。
寝てようが、風呂に入ってようが関係なく電話はなります。
食事は麺類を避ける
食事中にも関係なく呼ばれるので、オンコール日は麺類は避けていました。
何も考えずに麺類を食べている最中に電話がなった日は後悔しました。
お風呂は短めに入る
お風呂中に呼ばれるのも嫌なので、シャワーで済ませたりお風呂は短時間にしていました。
普通に病院にいくだけで20分くらい通勤にかかっちゃうので、いつでもすぐ行けるよう心がけていました。
いつもより遅めに寝る

夜の10時に寝て10時半に電話がなるのも嫌なので、いつもより遅めに寝るようにしていました。
一回寝て電話で起こされて仕事に行くのもストレスなので、オンコールの日はいつもより遅く寝ていました。
交代勤務とオンコール勤務どちらがきつい?

日頃の勤務の忙しさや残業時間を抜きにして考えると、私はオンコールのほうがきついしストレスも溜まりました。
交代勤務だと仕事は仕事、休みは休みとはっきりしています。
オンコールだと休みの日だろうが縛られている拘束感があるので、すごくストレスがたまります。
オンオフの切り替えがうまく出来ないタイプなので、余計に疲れました。
オンコールで6時間とか働いて、次の日も普通に勤務だった日もあったため、オンコール勤務の方が辛かったです。
こうやって自分の身を削ってやってくれる人たちのおかげで、緊急手術ができたり緊急の検査ができたりしていると思うと、改めてこのシステムは患者にとってありがたいなと感じました。
内視鏡室でのオンコール勤務について話しているので、訪問看護などのオンコールとは負担の程度が違うかもしれません。
オンコール勤務が向いている人・向いていない人
オンコール勤務は「常に呼び出される可能性がある」という特殊な働き方です。
その中でも、以下のような性格・生活スタイルの人は比較的ストレスなく対応しやすいです。
オンコール勤務に向いている人
- 気持ちの切り替えがは早い
- 夜間の外出に抵抗がない
- 責任感のある人
- 家が職場から近い
責任感がある人は向いていると感じました。
基本オンコールで呼ばれる時は緊急のことが多く、最小限の人数で対応します。
急変対応や、少人数だからこそ自分の動きで大きく変わる現場にやりがいを感じる方は楽しさすらあるかもしれません。
自分に任されているという意識でやれる人であれば、緊急時の患者のための看護を自分の手で実施できます。
家から職場が近く、オンコールに呼ばれる頻度が少ない職場なんかでは、手当はしっかりもらい実働時間は短くできる可能性もあります。
オンコール勤務に向いていない人
- 常に先の予定を立てて行動したい
- 夜間の運転や移動が苦手
- 不安や緊張を感じやすい
- しっかり休まないと疲れが抜けない
- 家庭や育児で突発的な外出が難しい
不安や緊張を感じやすかったり、疲れが取れにくい人にとってはほんとにしんどいです。
オンコール勤務は合う合わないが極端!

オンコール勤務は、実際に経験してみると想像以上に大変な面もありますが
「思っているより楽だった」と感じる人もいれば
「常に気が抜けない」と感じる人もいます。
重要なのは、オンコールの有無が良い・悪いではなく自分にとって合う働き方なのかどうかをしっかり見極める必要があります。
今回紹介したように
- 呼び出しの頻度や生活への影響
- 手当の実態や制度の違い
- 自分の性格との相性
これらを整理しておくことで、転職の失敗リスクを減らすことができます。
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