看護師の中には「学歴がないから自信が持てない」「大卒じゃないと出世できないのでは」と不安に感じる人も少なくありません。
実際、私も医師会の看護専門学校に通い、2年で准看、さらに3年で正看と、計5年かけて正看護師資格を取得しました。
当時は「ストレートで大卒になった人と比べると、自分は遠回りしているのかな」と思うこともありました。
一方で現場に出てみると、学歴があっても「有名大学を出ているのに仕事はできない」と陰口を言われてしまう人もいます。
つまり、学歴=仕事の実力ではなく、患者さんや同僚から信頼される姿勢や、日々の積み重ねが大切なのだと感じるようになりました。
この記事では、学歴に自信が持てない看護師でも安心して働き続けられる理由を、私自身の経験と周囲で見聞きしたことを交えながらお伝えしていきます。
看護師が学歴コンプレックスを感じやすい場面
看護師として働いていると、学歴の差を意識してしまう場面はいくつかあります。
私自身や周囲の声をふまえると、特に次のような場面で「学歴が気になる」と感じやすいように思います。
大卒と専門卒・准看護師の差を感じたとき
同期や同僚の中で「学歴が高い=優秀」と思われる空気があると、自分の経歴に引け目を感じやすくなります。
また、職場によって給与に差が出るところと、差が出ないところがあります。
大卒と専門卒で給与が違うところもあれば、大卒も専門卒も准看護師も給与が変わらないところもあります。
准看から正看へ進むルートを選んだとき
私自身働きながらの医師会の専門学校を卒業しており、2年で准看を取得し、さらに3年かけて正看になったため、合計5年のプロセスが必要でした。
ストレートで大卒になった人と比べると「自分は遠回りしているのでは」と感じることもありました。
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昇進や給与に影響があるのではと思ったとき
「大卒の方が給料がいいらしい」「管理職は大卒の方が有利」といった噂を耳にすると、不安を抱く看護師も多いです。
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SNSや同僚との会話で比較してしまったとき
「◯◯大学出身」と聞くだけで、自分の経歴を見直して落ち込むこともあります。
このように、学歴コンプレックスは自分が意識していなくても、環境や人間関係の中でふと顔を出してしまうものです。
看護師でも学歴があっても評価されない現実
現場で働いてみると、必ずしも「学歴が高い=評価が高い」ではないことに気づきます。
むしろ、学歴があるからこそ周囲から厳しい目で見られてしまうケースもあります。
例えば、「あの大学を出ているのに仕事ができない」といった陰口を耳にすることがあります。
学歴が高い人ほど期待値が大きく、そのギャップから評価が下がってしまうこともあるのです。
また、患者さんにとって大事なのは「どの学校を出たか」ではなく、「安心して任せられる看護師かどうか」です。
日常の小さなケアや、安心感を与えるコミュニケーションの積み重ねが信頼につながります。
さらに、同僚や上司から評価されるポイントも「学歴」より「現場での実力」や「協調性」「責任感」であることがほとんどです。
学歴だけで長く評価され続ける人は、実際にはほとんどいません。
こうした現実を知ると、学歴に不安を感じていても「結局は働き方や姿勢の方が大切なのだ」と気づけるはずです。
学歴コンプレックスがあっても働き続けられた理由
私自身、准看から正看へとステップを踏んできた中で、学歴に引け目を感じたことが全くなかったわけではありません。
それでも看護師として働き続け、自信を持てるようになったのにはいくつかの理由があります。
1. 資格があれば看護師としてのスタートラインに立てる
看護師という仕事は、国家資格を持っていること自体が大きな強みです。
どんなルートであっても資格を取得すれば、同じフィールドで働けます。
私も准看から正看へと積み重ねてきた過程を「遠回り」ではなく「努力の証」と捉えるようになりました。
2. 経験が力になる
消化器外科、療養病棟、整形外科、内視鏡など、幅広い現場を経験してきたことで「学歴以上の実力」が身についていると感じます。
現場で培った判断力や技術は、机の上では学べないものです。
3. 人間関係や信頼関係が評価される
看護師の仕事はチームで成り立っています。
学歴ではなく「一緒に働きたいと思われる人柄」や「誠実に業務をこなす姿勢」が評価につながります。
実際に「信頼できるから任せたい」と言ってもらえた経験は、自分の自信になりました。
4. 学び続ければ道は開ける
看護師のキャリアは、一度学歴で区切られるものではありません。
資格取得後も学び続け、新しい知識やスキルを取り入れることで、働き方の幅はどんどん広がります。
私自身、美容クリニックに転職して主任になった経験からも、「学び続ける姿勢」こそが大切だと感じています。
5. 専門卒の私が役職をもらえたこと
学歴ではなく、私自身の働きを評価してもらえたからこそだと思っています。
周りにもちろん大卒の方もいましたが、それでも私を選んで役職をつけてくれました。
だからこそ、誠実に働いていれば、学歴はそんなに気にしなくてもいいのではないかと思います。
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学歴より大切にしたいこと
学歴に自信がなくても、看護師として働いていく上で大切にしたいことはたくさんあります。
実際に現場で感じたポイントを挙げると、次のような要素の方がずっと重要だと思います。
基本を徹底すること
どんなに忙しくても報告・連絡・相談を怠らない。基礎を大事にできる人は信頼されます。
患者さんや同僚に誠実に向き合うこと
学歴よりも「安心して任せられる人かどうか」が評価につながります。ちょっとした声かけや気配りが信頼を築きます。
新しい知識や技術を学び続ける姿勢
医療は常に進化している分野です。積極的に学ぼうとする意欲は学歴以上にキャリアを広げてくれます。
チームワークを意識すること
看護師の仕事は一人では完結しません。協調性を持ち、周囲と支え合える姿勢が評価されます。
こうした点を意識していけば、学歴よりも「現場でどう働くか」が結果的に大きな価値になります。
学歴にとらわれすぎるより、今できることを一つずつ積み重ねていく方が確実に自分の力になります。
まとめ|看護師は学歴より働き方で評価される
看護師の中には「学歴がないから不安」「大卒じゃないから自信が持てない」と悩む人もいます。
私自身、准看から正看へと進む中で遠回りしたと感じたこともありましたし、現場では「学歴があっても仕事ができない」と陰口を言われる場面も見てきました。
でも実際に働いてみると、評価されるのは学歴そのものではなく、日々の業務にどう向き合うか・周囲と信頼関係を築けるか・学び続ける姿勢を持てるか でした。
患者さんにとって大切なのは「どの学校を出たか」よりも「安心して任せられるかどうか」です。
学歴に自信が持てなくても、看護師としてのキャリアは十分築いていけます。
今の環境でできることを積み重ね、自分らしい働き方を探していくことこそが、学歴に左右されない本当の強みになるはずです。
学歴に左右されない働き方を見つける方法
学歴に自信がなくても、看護師としてキャリアを築いていくことは十分可能です。
ただ、「今の職場では将来が見えにくい」「もっと自分に合った環境で働きたい」と感じることもあるかもしれません。
そんなときは、一人で抱え込まずに 転職サービスを活用して自分に合う職場を探してみる のもおすすめです。
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