そんな不安を感じていませんか?
看護師の世界ではまだ女性が多数を占めますが、近年は男性看護師の数も増加傾向にあり、キャリアの幅も確実に広がっています。
しかし一方で、「昇進ルートが限られている」「将来のビジョンが描きにくい」と感じる男性も多いのが現実です。
この記事では、美容クリニックで主任として働く私が、男性看護師の将来性・後悔しないキャリアの築き方・年齢別の選択肢についてわかりやすく解説します。
今後の働き方を見直したい方、30代・40代のキャリアを考え始めた方はぜひ参考にしてください。
男性看護師の将来性は?現状のデータから考える
男性看護師の割合と需要の変化
男性看護師の数は年々増加しています。
厚生労働省の調査によると、全看護師のうち男性の割合は約7〜8%ほどですが、10年前と比べると明らかに増えています。
引用元:令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況|厚生労働省
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少子高齢化が進む中で、医療・介護の現場は慢性的な人手不足が続いており、男性看護師の需要は今後も高いと予想されます。
特に、体力面や夜勤への耐性、力仕事などを求められる場面では、男性の強みが発揮されやすい環境です。
男性看護師の強みと弱み
男性看護師の強みは、体力や行動力、リーダーシップです。夜勤や救急対応に強い人も多く、責任あるポジションを任されやすい傾向があります。
一方で、職場の多くは女性が中心であるため、孤立感を感じたり、相談しづらい環境になってしまうこともあります。
昇進のチャンスが限られる職場では、モチベーションの維持が難しいと感じる人も少なくありません。
AI・少子高齢化・医療構造の変化
今後の医療現場では、AIやロボティクスの導入が進み、単純な作業は自動化されていく流れにあります。
看護師の仕事も「補助的なケア」だけでなく、「判断」「教育」「マネジメント」など、より専門性の高い分野にシフトしていくでしょう。
また、訪問看護や美容医療などの自費分野では、経営感覚や営業力を求められる場面も増えており、男性看護師が活躍できるチャンスは確実に広がっています。
30代・40代の男性看護師が後悔しやすいポイント
体力に頼った働き方を続けてしまう
20代の頃は夜勤や長時間勤務にも耐えられますが、30代・40代になると体力の衰えを感じる人が増えてきます。
それでも若い頃と同じように夜勤を続けていると、身体的にも精神的にも限界が来てしまい、転職を考える頃には選択肢が限られていることもあります。
「もう少し早くキャリアを考えておけばよかった」と後悔するケースが多いポイントです。
マネジメントに進まず中途半端な立場に
主任やリーダーなど、ある程度の経験を積むと管理職の声がかかることもあります。
しかし「責任が重そう」「手当が少ない」といった理由で一歩踏み出さない人も多く、その結果、スキルも年収も横ばいのままという状態になりがちです。
実際には、マネジメント経験があるかどうかは転職市場での評価に大きく影響します。
キャリアの幅を広げるためにも、一定期間は管理職を経験しておくのがおすすめです。
転職市場で自分の強みを言語化できない
男性看護師の中には「とりあえず働いてきた」という人も多く、自分の得意分野やスキルをうまく言語化できないケースがあります。
採用側からすると、「どんな場面で力を発揮できるのか」が伝わらないと評価が難しくなります。
例えば「教育が得意」「緊急対応が得意」「美容のカウンセリング経験がある」など、自分の経験を具体的に整理しておくことが、後悔しないキャリア設計の第一歩です。
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男性看護師のキャリアパス5選
① 病棟で管理職・教育職を目指す
最も王道なのが、病棟でのキャリアアップです。
リーダー、主任、副師長といった役職を経験しながら、マネジメント力や教育力を身につけていくルートです。
責任は増えますが、安定した収入と社会的信用を得やすく、40代以降も働き続けやすいのが特徴です。
管理職経験は転職市場でも評価が高く、後のキャリアチェンジにも役立ちます。
② 訪問看護・在宅医療で独立に近い働き方
在宅医療の需要が高まる中、訪問看護で働く男性看護師も増えています。
利用者や家族と深く関わりながら、看護の主体性を発揮できるのが魅力です。
管理者候補として採用されるケースも多く、マネジメントスキルを活かして年収アップを目指すことも可能です。
将来的に独立して自分のステーションを運営する道もあります。
③ 美容クリニックなど自費医療で高収入を狙う
美容医療は自費診療のため、スキルや実績次第で高収入を狙える分野です。
男性看護師が増えており、清潔感やコミュニケーション力が評価されやすい傾向にあります。
営業的な要素もあるため、接客や提案が得意な人には向いています。
年収600〜800万円を目指せる環境もあり、キャリアの幅を広げる選択肢として注目されています。
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④ 産業看護師・クリニック勤務でワークライフバランス重視
夜勤を避けたい人や家庭との両立を優先したい人には、日勤のみの職場が人気です。
産業看護師や企業内の健康管理室、クリニック勤務などが代表的な選択肢です。
年収はやや下がる傾向にありますが、安定した勤務時間と休日が確保できるため、長期的な働きやすさを求める人には最適です。
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⑤ 応援ナース・夜勤専従など短期高収入型
短期間でしっかり稼ぎたい人には、応援ナースや夜勤専従という働き方もあります。
期間限定の契約で高い給与を得られるのが特徴で、20代後半〜30代前半のうちに貯蓄や投資資金を作る人も多いです。
ただし、体力的な負担が大きいため、長期的に続けるよりも“資金づくりのステップ”として活用するのが賢い選択です。
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キャリアに迷った男性看護師が考えるべき3つの視点
① 5年後にどうなっていたいかを言語化する
キャリアを考えるときに最初に大切なのは、「自分は5年後どうなっていたいか」を明確にすることです。
年収を上げたいのか、家族との時間を優先したいのか、専門分野を極めたいのか──目標がはっきりすると、今やるべき選択も自然と見えてきます。
漠然と「今のままでいいのか」と悩むより、理想の姿を言葉にすることでキャリアの方向性が定まりやすくなります。
② 「年収」だけでなく「自由度」と「安定度」の軸で考える
男性看護師の中には、年収だけを基準に転職を考える人もいます。
もちろん収入は大事ですが、働き方の自由度や将来の安定性も同じくらい重要です。
例えば美容クリニックでは高収入を得やすい反面、成果主義や人間関係の密度が高い職場もあります。
逆に訪問看護や企業系看護師は安定性や裁量が大きく、長く続けやすいという利点があります。
自分にとって何を優先すべきかを整理しておくことが、後悔しないキャリア設計につながります。
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③ 転職エージェントを情報源として使う
キャリアに悩んだときは、信頼できる転職エージェントに相談してみるのも一つの手です。
看護師専門のエージェントは、非公開求人や男性歓迎の求人を多数扱っており、個人では得られない情報を得ることができます。
相談したからといって必ず転職する必要はありません。
今後の選択肢を知る“情報収集の場”として利用するだけでも十分に価値があります。
まずは情報収集だけでもやってみましょう!転職は置いといて相談だけも無料でOK!
私の考える後悔しないキャリア設計
男性看護師として働いていると、どうしても「出世するか」「現場を続けるか」「転職するか」ということで悩むかと思います。
しかし本当に大切なのは、他人の基準ではなく「自分が納得できる働き方」を選ぶことです。
私自身も、美容クリニックで主任として働く中で、管理職としての責任とやりがいを感じつつも、「この働き方を一生続けたいか」と考える瞬間がありました。
そんな時に考えたのが投資と副業でした。
看護師の最大のメリットは若い年齢から高い給料をもらえることだと思っています。
その高い給料の一部を投資に回すことによって、5年後、10年後の生活をよりよくしていくのが後悔をしない選択だと感じました。
また、副業を始めることによって、一つの職場にこだわらなくて済むことに気づきました。
副業で月5万稼げれば、今より5万給料が低い会社に転職しても、生活レベルを変えずに過ごすことができます。
副業収入がもっと増えれば、常勤で看護師をしなくてもいいという選択肢を増やすこともできます。
キャリアに正解はありません。
ただ一つ言えるのは、「早めに考え、動いた人ほど選択肢が広い」ということです。
今のうちに将来の方向性を整理しておくことが、30代・40代で後悔しない最大の予防策になります。
まとめ|男性看護師の将来は”戦略次第”で大きく変わる
男性看護師の将来は決して暗くありません。
むしろ、少子高齢化や医療の多様化により、これからの時代は男性看護師の活躍の場が広がっていくといえます。
ただし、何も考えずに働き続けていると、体力や環境の変化によってキャリアの選択肢が狭まってしまうこともあります。
後悔しないためには、
- 5年後、どんな自分でいたいかを明確にすること
- 年収だけでなく、自由度や安定性の軸で考えること
- 定期的に情報をアップデートしておくこと
この3つがとても大切です。
そして、キャリアを整理する上で有効なのが、転職エージェントなどの情報源を上手に使うことです。
現場の実情や非公開求人を知ることで、自分に合った働き方が見えてくるはずです。
行動をおこさないことには何も始まりません。
転職は置いておいて、転職活動するだけならデメリットは一つもありません。
これからキャリアを見直したい男性看護師の方は、一度相談ベースで求人をチェックしてみましょう!
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