看護師をしていると、一度は迷うポイントだと思います。
異動で環境が少し変われば改善することもありますが、職場そのものの体質や業務量、価値観が合わない場合は、異動ではどうにもならないこともあります。
この記事では
- 異動で変わること
- 転職でしか変わらないこと
を整理しながら、後悔しない判断ポイントをまとめました。
迷っている今の段階でも大丈夫です。
自分の状況を一度、言語化して確認してみましょう。
異動で変わること
異動を選ぶと、同じ職場(同じ病院・法人)の中で部署だけが変わります。
そのため「環境は変わるけれど、土台は同じ」というのがポイントです。
具体的に変わることは次のとおりです。
- 配属される診療科や業務内容が変わる
- 一緒に働くメンバーや先輩、上司が変わる
- 忙しさの波や残業量が変わる可能性がある
- 求められるスキルや役割が変わる(教育係 / リーダー / 外来看護 など)
特に「人間関係が合わない」「病棟の雰囲気が合わない」といった不満は、部署異動で改善するケースが多いです。
ただし、異動では次のような点は基本的に変わりません。
- 病院の給与体系
- 賞与・昇給のルール
- 勤務形態(夜勤体制・休みの取り方など)
- 病院全体の価値観や組織文化
つまり、異動は「人・仕事内容・忙しさ」を変える選択。
一方で「収入・働き方の根本・病院の文化」はそのまま残ります。
転職でしか変わらないこと
転職は「職場そのものを変える」選択です。
そのため、今いる組織では変えられなかった部分にアプローチできます。
特に転職でしか変わらないポイントは次のとおりです。
- 給与や賞与、手当などの「収入の仕組み」
- 夜勤回数、休日数、シフトの自由度といった「働き方のルール」
- 教育体制・研修の仕組み・キャリアアップ支援の有無
- 職場全体の価値観、文化、コミュニケーションの雰囲気
- 「忙しさの基準」や「人員配置の考え方」
これはつまり、不満の根っこが「体制・仕組み・組織文化」にある場合は、いくら部署を変えても本質的な改善は起きにくいということです。
例えば
- 夜勤が多すぎて体力がもたない
- 人員が慢性的に足りないので常にバタバタ
- 新人教育・評価制度が形骸化している
といった課題は、部署単位では解決が難しいことが多いです。
転職は「働き方そのものを変えたい」「価値観の合う職場で落ち着いて働きたい」と感じたときに選択肢になります。
- 休み希望の日数が違う
- どんな理由でも休みをとりやすい雰囲気がある
- 人員配置が少ない場合、みんな声を上げるため業務量の負担が増えすぎない
- 転職先の人間関係のほうが自分に合っていた
- 自分の長所が強みになり評価される環境へと変わった
仮に同じ業務量だったとしても、自分の価値観に合った職場であったり、人間関係がいいと、疲れ具合も全然変わってきます。
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どちらを選ぶか判断するチェックリスト
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迷っているときは、「何に不満を感じているのか」を一度整理することが大切です。
以下のポイントに当てはまる数で、異動・転職のどちらが向いているかが見えてきます。
【異動が向いているケース】
- 不満の中心が「人間関係」や「雰囲気」にある
- 今の病院自体は嫌いではない
- 業務内容や役割が変われば続けられそうだと思う
- 夜勤や給与面など、根本的な条件には不満が少ない
- 部署ごとに忙しさの差がある病院で働いている
【転職が向いているケース】
- 不満の中心が「制度・体制・病院の考え方」にある
- 人員配置や業務量が構造的に厳しいと感じている
- 夜勤回数、給与、休みの取り方などの不満が大きい
- 頑張っても評価や給与に反映されないことが続いている
- 「あと半年続けても状況は変わらない」と感じる
【迷ったときの見極めポイント】
- 変えたいものが「人や業務」→ 異動
- 変えたいものが「仕組みや文化」→ 転職
不満の根っこがどこにあるか。
そこを言語化できれば、選ぶべき方向が自然と決まります。
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迷うなら“求人を見るだけ”でもOKな理由
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「転職するかどうかはまだ決められない」と感じている段階でも、求人を見るだけで得られるメリットは大きいです。
- 今の職場と他の職場を“比較”できるようになる
- 自分が重視している条件がはっきりする
- 「続ける or 変える」の判断が感情ではなく“情報”でできる
- 「動けない」という焦りが少し軽くなる
実際に登録したからといって、すぐに面接や退職を迫られることはありません。
担当者に「情報収集だけしたい」と伝えれば大丈夫です。
大切なのは“今の選択が本当にベストかどうか”を自分で判断できる状態にすること。
求人を見てみることは、「辞める準備」ではなく「選択肢を持つ準備」です。
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まとめ
「異動」と「転職」には、それぞれ変えられることと変えられないことがあります。
- 異動で変わるのは「人間関係・業務内容・忙しさ」
- 転職でしか変わらないのは「給与・休み・夜勤体制・組織の価値観」
不満の根っこがどこにあるのかを整理できれば、どちらを選ぶべきかは自然と見えてきます。
まずは求人を比較して自分に合う働き方を見える化してみましょう!
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